2017年06月25日

6月17日視覚連開講日の様子です。

こんにちは ブログネーム:きみ子です。


いよいよ梅雨。6月上旬は晴れ続きで雨が恋しいような、恋しくないような季節ですね。
野菜や果物など農作物には、雨が降ってくれないと価格が高騰するかもと心配しているきみ子です。

6月17日に歩行・点字訓練の開講式が行われ、ボランティアきみ子も参加させていただきました。
歩行訓練について、南先生から講話があり、詳しく説明され、知らないことばかりでした。

私は「はい、今日から歩行訓練します。白杖を持って。。。」などとイメージしていたのですが、
白杖を持つまでにも、27項目の覚えなければいけない事がある、との事でした。

★大まかにいうと、
  ・導入(障害の理解や、このプログラムの理解等)
 →室内での動き(壁のつたい歩きや階段の上り下り、手がかりのない空間を歩いてみる等)
 → 手びき歩行(歩行を支援してもらう時の安全な歩行方法、右折左折、エスカレーター乗降等)
 →白杖の理解(杖の構造、持ち方、使い方等)
などなどを経て、ようやく白杖を持つ訓練になるとの事でした。

★なるほどと思ったのは「ハインズブレーク」で、歩行の支援に慣れていない援助者に誘導方法を伝えるものです。
『語源は、アメリカの歩行訓練発祥の地、ハインズ陸軍病院で、間違った誘導をブレークする(断る)方法として導入されたのにちなんで、この名前で呼ばれています。
間違った誘導を受けた場合は、まず、「肘をつかませてください」と、はっきりと言いましょう。
そして、手引き者に半歩前に立ってもらい、手引き者の肘をみずからつかんで、正しい「手引き」で歩きましょう。』
正しい歩行の支援(手びき)を受けていないと、事故も起きてしまいます。
誤った認識の「視覚障害者さんを前に出そうとする・体を引っ張ろうとする行為」は、すぐ断って「危ないので肘をつかませて」等、視覚障害者さん自らが発声・指示する行為との事でした。

★そして、一人歩行時の白杖の持ち方も丁寧に説明がありました。親指と人差し指以外を閉じて白杖を握り親指を上向きに添え、人差し指を白杖と同じく伸ばし、白杖の先が人差し指の先であるかのようなイメージでした。

★また、駅のホームでの転落事故を受け、電車の乗り方等も簡単ではありますが説明がありました。
歩行訓練では、最後から4番目のかなり高度な技術との事でした。
駅の形が、島型が危険大で、「佐賀駅」もこの形だそうです。両方に乗り場があり転落の危険が大きいとの事。
そして「位置の混乱」「位置の勘違い」が、事故になる危険性が、普段利用していてもかなり多いようで、
  ・目の前に電車が来て、いざ乗ろうとしたら。。。実は、一つ向こうの電車の音だった。  
  ・ホームの内側を歩行と思っていたら。。。実は、外側だった。
  ・乗降口の床があると思ったら、なかった。。。実は、連結車両部分だった。
  ・停止の電車車両を手や杖で触って乗降口位置を確認している。
  ・そもそも音が多く、特に反響音で位置が分かりにくくなる。
などなどあるとの声がありました。

聞いていて、ヒヤヒヤする事ばかりでした。参加している皆さんが、大きな事故にあっていたら、今日みたいに和やかにお話ししたりとか、もう会えなかったかもと、きみ子は、思いをかみしめました。
駅構内では、複雑に人が行きかいます。白杖を持った方に、皆さんが注意し見守り危ない時は声をかけましょう。

他にも、さまざまな話題がありましたが、今日は、このくらいまで。

Posted by てんとうむし at 09:59│Comments(0)
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