2018年12月16日

福祉体験授業 その2

サウンドテーブルテニス体験について

みなさん、こんにちは。てんとうむしの梅崎です。
福祉体験授業その1 のブログの続きです。

場所を体育館に移していよいよサウンドテーブルテニス体験。もちろん、その時の移動中も5年生の男児が
「段差がありますよ。右に曲がってそのまままっすぐです。」
など、しっかり状況説明してくれました。他の児童も卓球台を出したり椅子を運んだり、素早く並んで座ったり、児童らは今自分にできること、しなければならないことを自ら探しだし、先生に指示をされるわけでもなく率先して行動していきます。

あっという間に準備が終わると、まずは当事者の方と男性教諭とでラリーのお手本。サーブの時は球を台の上に置き、
「いきますよ」
のかけ声の後に打ちます。球を打つときはラケットで台をこすりながら打ちます。この、こする音が打ったという合図になるそうです。

体験は、まず4年生からスタートです。今回、アイマスクはつけませんでしたが、一人ずつ順番に当事者の方とラリーをしました。中には恥ずかしがる児童もいましたが、やってみると笑顔になっていました。ラリーが続くと、つい勝ちたい気持ちが出てしまい、ちょっと強く打ったり、それを強く打ち返されたりして盛り上がりました。

「目をつぶってやってみよう!」(4年男児)
と言って、音だけを頼りに体験してみる児童もいました。音に集中してラケットを振っても、空振りをしてしまい、難しいなぁとつぶやいていました。

次は5年生。ラリーが続くと、
「おぉー!」
「わぁー!」
と歓声が上がったり、思わず拍手をしたり、見ている児童も身を乗り出していました。

30数名全員のラリーが終わると、体験を振り返って感想を発表しました。

「体験を通して、目が見える人も見えない人も、感じることや心の中は同じで、あまり差はないと感じた」(4年男児)
「一緒に卓球をして、目が見えなくてもスポーツができると知った」(5年男児)
終了後、4年生から順に一人ずつ握手をして教室に戻りますが、その間も5年生はテキパキと卓球台を片付けていました。

自ら考えて行動できる力に感心させられることばかりでした。こんなに充実した一時間。今後、児童らが生きていく中できっと役に立つ日が来ると信じています。

Posted by てんとうむし at 10:02│Comments(0)
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