2019年01月10日

第2回スマートサイト研修会を開催しました。

新年、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
みなさんこんにちは。てんとうむしの梅崎です。
先日、第2回スマートサイト研修会が開催されました。「スマートサイトって何?」と思われる方がほとんどだと思います。
これまでは、福祉サービス事業所や、ヘルパーさん、眼鏡店など利用したいサービスの情報収集は当事者自身が自らしなければなりませんでした。そのため、当事者への負担が大きかったり、どこに相談したらいいのかわからないから相談できない、とお一人で悩まれている方も多かったはずです。
ですが、『スマートサイト』化することによって、その負担が激減すると考えられます。
当事者の方が『スマートサイト』に連絡するだけでいいのです。その方にあった情報を収集するのはスマートサイト側。支援者となるヘルパーや、眼鏡店などの情報を当事者の方にお伝えします。
スマートサイトでは支援者同士の横の繋がりも重要になってきます。行政、教育分野、視覚障害専門の生活支援、就労支援、生活支援全般、補装具・日常生活用具販売店、そして当事者の会。この支援団体同士の分野や組織の枠を越えたネットワーク作り、“顔の見える団体”が、佐賀県版スマートサイト作成のための研修会の基盤となります。
ですが、『スマートサイト』だと、この場に参加していない団体や、一般の方にはなかなか伝わりにくい。そこで参加者のみなさんが意見を出し合い、研修会の名称を『佐賀県視覚障害者支援ネットワーク』と決定しました。通称があった方が周知しやすいとのことで、佐賀県らしいものの中からかちがらす、くすのき、むつごろうなどの他に、盲学校の先生のユニークな発想のネーミングが発表されたり。なかなかの盛り上がりでした。どんな通称に決まるかは、お楽しみに。

今後の取り組みとして、事例研究や、点字図書館の見学もあります。その他に資源マップを作成するにあたり、情報収集もしていきます。その役割を分担するときもみなさん快く引き受けてくださり、とても感謝しています。スタートしたばかりの取り組み。まだまだ時間はかかりますが、良いものが出来上がるようみなさんと協力しあっていきたいと思います。
また、佐賀県内の視覚障害者へ支援を行われている団体さんで、研修会への参加をご希望の方は、ぜひ、当社までお問い合わせください。


研修会終了後、会場となった盲学校の見学をさせていただきました。教科書も文字が拡大されたもの、点字で書かれたものがありました。点字で書かれた地図や迷路、でこぼこした地球儀。その他にも盲人用のトランプ、オセロ、そろばん、定規など、様々な工夫をされたものがズラリ。教室の中は動線がきちんと確保されていて、生徒さんが歩きやすいような机の配置になっていました。また、机の上に置いた教科書に顔を近づけて見続けると眼圧が上がってしまうので、机の天板が立つようにもなっていました。教室の入り口には鈴などの音が鳴るものがつけられていて、どこが自分の教室かわかるような工夫も。
小学部一年生の教室の前に、あさがおのつるで作ったリースを嬉しそうに持って立っている児童さんの写真が飾られていました。私の娘も小学一年生で、夏に育てたあさがおのつるで二学期に同じようなリースを作ってきました。学校は違っても学んでいることは同じ。一人ひとりの児童、生徒さんにあった学びやすい環境で、分かりやすく工夫された教材などで学習をされている。分け隔てなく同じ学習を受けられることを改めて感じ、嬉しさを感じながら校門をあとにしました。


盲人用そろばんの写真
点字教科書の写真
点図で記された北海道の地図
弱視用定規の写真
教育相談支援室内の説明をされている様子

Posted by てんとうむし at 17:28│Comments(0)
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