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Posted by さがファンブログ事務局 at

2020年04月22日

視覚障害者支援部てんとうむしより

ブログをご覧いただいているみなさま

大変ご無沙汰しております。
視覚障害者支援部てんとうむしの南です。
新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言が全国に発令され、佐賀県でも様々な対応をとられることとなりました。

まずは、佐賀県知事の4月21日の発言の全文が以下のHPに掲載されていますので情報です。

http://www.saga-chiji.jp/setsumei/20200421/?fbclid=IwAR30oaqcrm1CviD4RUgxiCjn-1UI43debPGP67GEgfZYtCiUXZzmXv46fUk

視覚障害者支援部てんとうむしでも、3月より中途視覚障害者緊急生活行動訓練事業の訪問訓練を見合わせてきました。
4月に入り、訪問再開にむけて準備を進めてきましたが、連絡を取り始めた矢先に全国緊急事態宣言となり、宣言が解除されるまでの間、訪問中止を決定しました。
訪問予定だった皆様には大変ご迷惑をおかけします。
また、まだ連絡をとれていなかった訓練希望をいただいている皆様にもご迷惑をおかけしますが、いまは、移動の自粛をすることがみんなの命を守る行動になるということだと思っています。
順次、みなさまに連絡が取れればと思っています。

また、訓練再開のめどが立ちましたら、すぐにご連絡できればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

とはいえ、お困りごともあるとは思います。
もし、何かリモートでもお手伝いできることがありましたら、また、調べてほしい情報等あればご連絡いただければと思います。

また、サピエにあるコロナ関連図書(※図書情報をご覧になるには、お使いのブラウザでサピエへのログインが必要になります。)の情報をいただきましたので、以下にリンクを貼り付けます。

http://www.sakai-kfp.info/CMS/data/img/covid19.html?fbclid=IwAR3nGE5bX3JN-hTeK_vVDNURU3RO76FL12IJUD1ze8VwaLDzdWk6zDw9dlE

視覚障害のある方にとって、接触や接近を求められないことは、行動の大きな制限になることだと思います。
ですが、できる限りの自粛を行いつつ、生活を守っていく方法が見つかればと願っています。


視覚障害者支援部てんとうむし
歩行訓練士 南 奈々

  
Posted by てんとうむし at 10:58Comments(0)

2019年12月03日

てんとうむし*アイ*フェスタのご来場ありがとうございました。

てんとうむし*アイ*フェスタのお礼
11月30日、12月1日に当社主催で開催したイベント、ご参加・ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
おかげさまで、100名を超える来場者を迎えることができ、感無量です!!

NPO法人モンキーマジック小林幸一郎さんのご講演では、1時間もの時間を立ったままお話しいただき、それだけでも小林さんの熱量をバンバン感じる講演でした。来場者様からのアンケートでは、「障害者のQOLの向上という話はよく聞くが、それにrecreationというものが必要というのは目からうろこだった!」ということがたくさん書かれていました。

エレクトーン奏者久米詔子さんの演奏は、エレクトーンという楽器がこんなにすごいなんて驚いた!私も弾いてみたい!というご感想をいただいています。
ぜひ、久米先生のお教室の門をたたいてみられてはどうでしょうか??
デュオをしていただいた、寺田喜美子さん、鍋島敏明さんの演奏も大変感動した!!と多数の感想をいただきました!とても素晴らしい時間でした!

オープニングイベントを担当いただいたスズキメソード佐賀支部さんのバイオリン教室の皆さん、4歳~大人まで総勢12名でのバイオリン演奏、小さい子供さんの演奏にみなさん驚きを見せてくださいました!ありがとうございます!!

展示ブースでは、東海光学株式会社さんから、遮光眼鏡をたくさんお持ちいただいており、一般来場さんからも、これは、釣りに使えるのでは・・!?などの相談もあっていたようです。
メガネのヨネザワさん、システムギアビジョンさんは、拡大読書器をはじめ、さまざまな道具を持ってきていただきました。最新のAI機器を始めて体験した方は、なんとかローンを組んで買えないか・・・と検討されていました。
みないろ会さんも映画上映についてのお話をしていただき、みなさんに知っていただけたのではないかと思います。
佐賀県立盲学校さんから生徒さんの作品の販売を行っていただきましたが、とても盛況で皆さん喜んで購入いただいたようです。
ロービジョンイラストレーターの草野優子さんは、自身の活動の様子を拡大読書器持参で見せてくださいました!
素敵なイラストに魅了され、ポストカードもたくさんの方にお買い求めいただきました。

2日目のパラクライミング体験会、こちらも体験者は20名でしたが、見学も含めると30名以上のご参加がありました!
雨・くもりだった天気予報を跳ね返すような青空のもと体験できましたよ。
小林さん、多美子さんご夫妻のレクチャーの元、みなさんが笑顔で体験される様子は、私たちもウキウキしました!

盛りだくさんの内容で、行き届かない面も多々あったと思いますが、私たちにとっても忘れられない7周年イベントとなりました。
みなさま、ありがとうございました!!



  
Posted by てんとうむし at 13:18Comments(0)

2019年07月06日

歩きスマホはダメ!!

みなさん、こんにちは。お久しぶりです。
視覚障害者支援部てんとうむしの梅崎です。

東京でとても悲しい出来事があったこと、みなさんご存知ですか?

通勤中の全盲の男性が、点字ブロックの上を歩いていたところ、通行人と正面からぶつかり、白杖が壊れました。杖を拾おうとかがんだところ、男の声で「目が見えないのに1人で歩くな」と言われ、右足を蹴られたそうです。幸い、男性にけがはなかったそうですが、相手はそのまま立ち去ったといいます。

男性は予備の杖を使って職場まで行かれたそうです。

ぶつかった直後、スマートフォンが地面に落ちる音がしたそうで、恐らく相手が『歩きスマホ』をしていたようですね。

こんなことをする人はほんの一部の人でしょうが、本当に心が痛みます。


散らばった杖を拾ってくれた通行人がいたことに男性は感謝の言葉を述べられていました。

世の中には思いやりのある人がきっとたくさんいるはずです。一人でも多くの人がほんの少しでも暮らしやすくなることを願うばかりです。

以下記事の貼り付けです。


「1人で歩くな」 全盲男性、点字ブロックで通行人とぶつかり白杖壊れ、蹴られる 八王子

2019/07/05 20:19毎日新聞
「1人で歩くな」 全盲男性、点字ブロックで通行人とぶつかり白杖壊れ、蹴られる 八王子
 東京都八王子市の京王八王子駅前の路上で今月3日、点字ブロックの上を歩いていた全盲の男性が通行人と正面からぶつかり、白杖(はくじょう)が壊れた。つえを拾おうとかがんだところ、男の声で「目が見えないのに1人で歩くな」と言われ、右足を蹴られたという。けがはなかったが、相手はそのまま立ち去ったという。

 被害に遭ったのはNPO法人「八王子視覚障害者福祉協会」副理事長で市内に住む宮川純さん(41)。3日午前8時ごろ、JR八王子駅前でバスを降り、歩いて職場の福祉事業所に向かう途中だった。予備のつえを使って職場に着くことができた。

 散らばったつえの部品を拾ってくれた通行人が、ぶつかった相手は「20〜30代のサラリーマン風の男」だったと教えてくれたという。宮川さんはぶつかった直後にスマートフォンが落ちたような音を聞いた。毎日新聞の取材に「もし『歩きスマホ』なら絶対にやめてほしい。白杖がなければ外を一歩も歩けない人がいることを分かってほしい。予備のつえで歩いているが、不安でたまらない」と訴え、助けてくれた人や心配して声をかけてくれた人に感謝の気持ちを述べた。

 社会福祉法人「日本盲人会連合」は6月、駅の安全対策として「歩きスマホの禁止」などに取り組むように国土交通省に陳情している。通行人とぶつかって転倒し入院した例もあるという。【安達恒太郎】

https://topics.smt.docomo.ne.jp/topnews/nation/338/0b30ed5909e13815f33b697d940575a8?utm_source=dmenu&utm_medium=hstop&utm_campaign=main_05  
Posted by てんとうむし at 18:10Comments(0)

2019年04月26日

新紙幣について

2024年 新紙幣の発行

みなさんこんにちは。
視覚障害者支援部てんとうむしの梅崎です。

2024年に発行される、新紙幣のデザインが発表されましたね。
一万円札が渋沢栄一、五千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎。
インターネットで様々なニュースを見ていても、「数字がダサい」「日本の紙幣の価値が下がったように見える」など、批判的な意見がずらり。
しかし、そんな批判をしているのは見えている人達ばかりですね。

新紙幣のデザインで工夫が施されているところはたくさんあります。指の感触で判別できるマークを券種ごとに異なる位置に配置することで、視覚に障害のある人に配慮されています。
また、「ダサい」と言われている数字は、大型化したことにより、視覚障害があって見えづらい人や、高齢者、外国人にも配慮されています。
その他にも、現行の紙幣だと色の区別がつかなかったり、数字が2つ以上並ぶとぼやけて読めない、顔が認識できなくて区別がつかないなど、様々な困りごとを抱える人にとっても、わかりやすくデザインされているのが特徴です。
また、大きさは現行のものと変わらないそうです。
いいところはそのまま残し、変えた方が便利になるところは思い切り変える。
とても嬉しい配慮ですね!

新紙幣の発行は5年も先のことですが、1人でも多くの人の困りごとが解消されるよう、たくさん議論を交わしてほしいですね。
5年後が楽しみです。  
Posted by てんとうむし at 17:25Comments(0)

2019年03月27日

第3回視覚障害者支援ネットワーク研修会が開催されました。

みなさん、こんにちは。
視覚障害者支援部てんとうむしの梅崎です。

先日、第3回視覚障害者支援ネットワーク研修会が佐賀県立図書館にて行われました。

今回の参加者は約30名でした。
まず、点字図書館の建て替えについて、県の職員さんよりお話がありました。
建て替え工事期間中は、新社会福祉会館(旧総合保健会館)が仮開館されます。

次に、事例研修ということで、「先天性全盲のケースを通し、佐賀県の社会資源の現状と課題、解決方法、今後の見通しを考えよう」というテーマで、先天性全盲のお子さんのお話を聞かせていただきました。
30分では時間が足りず、是非話の続きを聞きたいという声がたくさん聞かれました。
相談支援員さんの参加も多く、「今後、こどもさんの相談に来られた時は、今回知ったことを生かして情報をお伝えしたり、適切な事業所にお繋ぎすることができるようになった」と言われました。
最後に、図書館の館長さんより、現在の点字図書館の利用者、業務内容、図書の貸出・返却、蔵書数などの説明もしていただき、点字図書館の見学もさせていただきました。

佐賀県立点字図書館パンフレット①

佐賀県立点字図書館パンフレット②


次回は、6月頃に佐賀県在宅サポートセンターで開催される予定です。
  
Posted by てんとうむし at 14:33Comments(0)

2019年03月27日

落語を聞きに行きました!(ブログネーム:きみこ)

こんにちは
ブログネーム:きみ子です。
ご無沙汰してます、半年ぶり位の投稿ですね。お陰様で変わらず元気に過ごしています。
桜開花もチラホラ聞かれ。春ですね♪

先日、落語を初めて聞きに行きましたので書きたいと思います。
「え、落語ってわざわざ聞いたことない。。教科書に載ってたようなー」、位の知識の私で、ドキドキと会場に入りました。

場所はシアターシエマ。ミニシアターと呼ばれる小規模な映画館で映画だけでなく喫茶コーナーの空間などで様々なイベントが行われています。
段差もありますが施設規模が小さいので室内の距離は少なく歩きやすいかもですね。

シアターシエマの看板

その日は満席で、キャンセル待ちが出るほどであったそうです。
演者の『立川 志ら乃』読み:たてかわしらのさんは、有名な、故「立川談志」師匠の孫弟子さんとのこと。

イベントパンフレットの画像


生まれも育ちも東京ですが、ご両親が熊本出身の方でもともと九州には、時々は来られているそうです。
しかし佐賀は2回目。しかもお仕事のみなので、まだまだ佐賀は謎の地域のようでした。

お顔はぐるんとした目と、口が横に大きくて中肉中背で、髪はショートでさっぱりとされてました。お着物は灰色と銀色の中間色で少し光沢のある下地に襟元に黒の2本線がスラリと入り、その上には黒い羽織を着て、カジュアルな若い印象のお召し物でした。
小学校など学生の前で演目される事もあるらしく全国の様々な会場でのご経験があられるようです。

お話も自然に始まり話題も堅苦しくなく思わずクスッと笑えるものから、演目に入ると、さすがの落語で大きく笑えるものまで、楽しい時間でした。

途中休憩が入り、お着物を着替えて入って来られ、今度は上下とも黒の紋付でした。
「着物持ってんのは1枚じゃないんだぞって、着替えてきました」と言われ、その口調に、また笑ってしまいました。

落語は演者1人で複数人の会話を再現する場面が多いのですが、途中顔の表情のみで表現される場面があり、(あー、この表現は視覚障害のある方にはわかりづらいかも)と思う場面もありました。

あっという間に時間は過ぎて、楽しめました。みんなと声を出して大きく笑うという体験が、何か元気が出る源かなと思いつつ帰路につきました。スーっと、お話に聞き入ってしまうというのも不思議な体験でした。

落語は初めてでしたが、気楽に楽しめました。演目や演者が変わることで、また雰囲気が全然違うんだろうなぁと思いました。
他のも、ちょっと聞いてみようかと思うきみ子でした。
  
Posted by てんとうむし at 13:56Comments(0)

2019年01月10日

第2回スマートサイト研修会を開催しました。

新年、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
みなさんこんにちは。てんとうむしの梅崎です。
先日、第2回スマートサイト研修会が開催されました。「スマートサイトって何?」と思われる方がほとんどだと思います。
これまでは、福祉サービス事業所や、ヘルパーさん、眼鏡店など利用したいサービスの情報収集は当事者自身が自らしなければなりませんでした。そのため、当事者への負担が大きかったり、どこに相談したらいいのかわからないから相談できない、とお一人で悩まれている方も多かったはずです。
ですが、『スマートサイト』化することによって、その負担が激減すると考えられます。
当事者の方が『スマートサイト』に連絡するだけでいいのです。その方にあった情報を収集するのはスマートサイト側。支援者となるヘルパーや、眼鏡店などの情報を当事者の方にお伝えします。
スマートサイトでは支援者同士の横の繋がりも重要になってきます。行政、教育分野、視覚障害専門の生活支援、就労支援、生活支援全般、補装具・日常生活用具販売店、そして当事者の会。この支援団体同士の分野や組織の枠を越えたネットワーク作り、“顔の見える団体”が、佐賀県版スマートサイト作成のための研修会の基盤となります。
ですが、『スマートサイト』だと、この場に参加していない団体や、一般の方にはなかなか伝わりにくい。そこで参加者のみなさんが意見を出し合い、研修会の名称を『佐賀県視覚障害者支援ネットワーク』と決定しました。通称があった方が周知しやすいとのことで、佐賀県らしいものの中からかちがらす、くすのき、むつごろうなどの他に、盲学校の先生のユニークな発想のネーミングが発表されたり。なかなかの盛り上がりでした。どんな通称に決まるかは、お楽しみに。

今後の取り組みとして、事例研究や、点字図書館の見学もあります。その他に資源マップを作成するにあたり、情報収集もしていきます。その役割を分担するときもみなさん快く引き受けてくださり、とても感謝しています。スタートしたばかりの取り組み。まだまだ時間はかかりますが、良いものが出来上がるようみなさんと協力しあっていきたいと思います。
また、佐賀県内の視覚障害者へ支援を行われている団体さんで、研修会への参加をご希望の方は、ぜひ、当社までお問い合わせください。


研修会終了後、会場となった盲学校の見学をさせていただきました。教科書も文字が拡大されたもの、点字で書かれたものがありました。点字で書かれた地図や迷路、でこぼこした地球儀。その他にも盲人用のトランプ、オセロ、そろばん、定規など、様々な工夫をされたものがズラリ。教室の中は動線がきちんと確保されていて、生徒さんが歩きやすいような机の配置になっていました。また、机の上に置いた教科書に顔を近づけて見続けると眼圧が上がってしまうので、机の天板が立つようにもなっていました。教室の入り口には鈴などの音が鳴るものがつけられていて、どこが自分の教室かわかるような工夫も。
小学部一年生の教室の前に、あさがおのつるで作ったリースを嬉しそうに持って立っている児童さんの写真が飾られていました。私の娘も小学一年生で、夏に育てたあさがおのつるで二学期に同じようなリースを作ってきました。学校は違っても学んでいることは同じ。一人ひとりの児童、生徒さんにあった学びやすい環境で、分かりやすく工夫された教材などで学習をされている。分け隔てなく同じ学習を受けられることを改めて感じ、嬉しさを感じながら校門をあとにしました。


盲人用そろばんの写真
点字教科書の写真
点図で記された北海道の地図
弱視用定規の写真
教育相談支援室内の説明をされている様子
  
Posted by てんとうむし at 17:28Comments(0)

2018年12月29日

折り紙のランドセル

みなさん、こんにちは。てんとうむしの梅崎です。
先日、ロービジョンの利用者さんから、4月に小学校へ入学する南の娘に、折り紙で作られたランドセルをいただきました。ランドセルはマグネットで開閉式になっていて、中にはノートや消しゴムも入っていました。もちろん、それらも折り紙などで作られたものです。ノートにはさっそく物語を書きはじめていました。

(折り紙のランドセル、ノート、消しゴムの写真)

利用者さんは、折り紙教室に通われているそうですが、とても細かい作りでまるで本物!思わず背負いたくなる可愛いランドセルでした。


(手のひらサイズのランドセルの写真)

今年も皆様には大変お世話になりました。学ぶことがたくさんあって、本当に充実した一年でした。これからも皆様のお力になれるよう頑張ります。2019年が皆様にとって幸せな一年になりますように。  
Posted by てんとうむし at 10:24Comments(0)

2018年12月28日

12月22日(土)にみないろ会の研修会の講師をさせてもらいました。

こんにちは。視覚障害者支援部てんとうむしの南奈々です。
今日は朝から雪が降っていました。私にとっては今年の初雪でした!
もう気づけば年末。『平成』最後の大晦日になりますね。
新しい元号はどんな名でどんな漢字になるのでしょうね。

さて、12月22日土曜日にみないろ会(バリアフリー映画を作る会)で、サポーターさん方の視覚障害についての勉強会の講師を担当させていただきました。
みないろ会は、佐賀でみんなでバリアフリー映画を作成したり、上映会をしたり、機材購入のための募金集めを行ったりしています。
その中で、上映会に参加くださる視覚障害者の方のサポートに不安があるという声を受け、研修をすることになりました。
研修会には15名のメンバーが集まり、座学で視覚障害についての講義をうけたり、ロービジョンの状態を体験するゴーグルをつけて視覚障害の状態を体験しつつ、2人1組になって誘導の体験もおこないました。
その時の様子を、佐賀新聞さんが取材してくださったので、以下に貼り付けます。
年明けには、作製した映画の上映会も開催される予定。
てんとうむしでも、作製にも関わらせていただく予定です。
また、ご案内できればと思っています。


上映会前に視覚障害体験 バリアフリー映画製作の会

研修会でみないろ会のサポーターさんたちがロービジョン体験ゴーグルをかけて誘導練習を行っている様子。

 県内の福祉に興味がある人や映画愛好家で構成し、バリアフリー映画を製作する「みないろ会」(森きみ子会長)は22日、来年佐賀市で行う上映会に向けた研修会を開いた。メンバー15人ほどが参加し、座学と体験で視覚障害に対する学びを深めた。

 歩行訓練士・視覚障害生活訓練等指導員の南奈々さん(38)は、市立図書館で視覚障害について説明。視覚障害のある人が、触覚や聴覚などの情報を頼りにしていることや、移動を支援する際の注意点などを伝えた。

 上映会を行う佐賀市のシアター・シエマでは、施設の入り口から上映会場までの誘導の仕方を学んだ。2人一組となり、1人はメガネを掛けて目が不自由な状態を体験し、パートナーは「段差あります」「階段終わりです」などと声を掛けながら誘導した。

 南さんは「幅や高さ、地面などの状況説明しながら、相手の表情を見て誘導して」と呼び掛けた。

 最後に、来年の上映会で上映するドキュメンタリー映画「ひいくんのあるく町」を鑑賞し、音声ガイドを制作する際に情報が必要な箇所を確認した。

 研修に参加したメンバーの山下明子さん(58)は「座学で自分が見た物を伝えることでは気づきが多かった。メガネを掛けた体験では、階段の上りより、下りの方が怖かった」と振り返った。

 森会長(64)は「支援する側とされる側がお互いに知り合うための勉強会。当事者の支援してほしいところを知ることができた」と話した。

 同会は現在、映画製作に必要な機材購入のための募金活動を行っている。目標の100万円に向け、来年1月末まで募集する。
  
Posted by てんとうむし at 12:15Comments(0)

2018年12月16日

福祉体験授業 その2

サウンドテーブルテニス体験について

みなさん、こんにちは。てんとうむしの梅崎です。
福祉体験授業その1 のブログの続きです。

場所を体育館に移していよいよサウンドテーブルテニス体験。もちろん、その時の移動中も5年生の男児が
「段差がありますよ。右に曲がってそのまままっすぐです。」
など、しっかり状況説明してくれました。他の児童も卓球台を出したり椅子を運んだり、素早く並んで座ったり、児童らは今自分にできること、しなければならないことを自ら探しだし、先生に指示をされるわけでもなく率先して行動していきます。

あっという間に準備が終わると、まずは当事者の方と男性教諭とでラリーのお手本。サーブの時は球を台の上に置き、
「いきますよ」
のかけ声の後に打ちます。球を打つときはラケットで台をこすりながら打ちます。この、こする音が打ったという合図になるそうです。

体験は、まず4年生からスタートです。今回、アイマスクはつけませんでしたが、一人ずつ順番に当事者の方とラリーをしました。中には恥ずかしがる児童もいましたが、やってみると笑顔になっていました。ラリーが続くと、つい勝ちたい気持ちが出てしまい、ちょっと強く打ったり、それを強く打ち返されたりして盛り上がりました。

「目をつぶってやってみよう!」(4年男児)
と言って、音だけを頼りに体験してみる児童もいました。音に集中してラケットを振っても、空振りをしてしまい、難しいなぁとつぶやいていました。

次は5年生。ラリーが続くと、
「おぉー!」
「わぁー!」
と歓声が上がったり、思わず拍手をしたり、見ている児童も身を乗り出していました。

30数名全員のラリーが終わると、体験を振り返って感想を発表しました。

「体験を通して、目が見える人も見えない人も、感じることや心の中は同じで、あまり差はないと感じた」(4年男児)
「一緒に卓球をして、目が見えなくてもスポーツができると知った」(5年男児)
終了後、4年生から順に一人ずつ握手をして教室に戻りますが、その間も5年生はテキパキと卓球台を片付けていました。

自ら考えて行動できる力に感心させられることばかりでした。こんなに充実した一時間。今後、児童らが生きていく中できっと役に立つ日が来ると信じています。
  
Posted by てんとうむし at 10:02Comments(0)