スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新の無いブログに表示されています。
新しい記事を書くことで広告が消せます。
  
Posted by さがファンブログ事務局 at

2018年08月26日

心が前向きになる【ブラインドメイク】

こんにちは、ブログネーム:きみ子です。
今回は、男性には難しいかものお話です。女性にとって大事な、顔にするお化粧についてです。
ちなみに、私きみ子もメイクは詳しくなく、自信がないかなという部類の人間です。

「ブラインドメイク」という化粧法についてテレビ放送がありましたのでご紹介します。
視力を失った女性が、誰の手助けも借りずに上手に化粧をしている様子が映されました。以前より笑顔が増え前向きな気持ちになったという方が多いようで、すでに200人以上の女性がこの化粧法と出会い、生活を一変させているそうです。

考案したのは、公務員だった大石華法(おおいし かほう)さんで日本ケアメイク協会理事長です。
きっかけは、福祉施設で出会った視覚障害のある女性が、ある時カバンから、口紅を取り出して「私のお守りなんです。目が見えるようになったらこの口紅をつけたい」と言われたそうです。

視覚障害に関心のない方は、口紅なんか、すぐぬれるんじゃないのと思う方もあると思うが、考案者の大石さんは、見えない事で出来なくなってしまうものかと衝撃を受けたそうです。
その後、試行錯誤を繰り返し「ブラインドメイク」が誕生したとの事です。

私は、特定の化粧品で、指定のケースや道具で行うもので高価なのではと心配していました。
放送で見た化粧品はメーカーも各々異なり、道具は自分の指で行います。

眼科でもブラインドメイクをケアの一環として導入され、医師の検査の結果、ロービジョンケアとしてブラインドメイクが必要と判断された場合は、健康保険も適応されます。

ある眼科の視能訓練士がブラインドメイクの指導を行っている様子が放送されていました。
医師も、効果は想像以上で、診察室では見られないような笑顔でメイクに臨んでおられると驚いておられました。
60代の女性患者は「たかが化粧かもしれないが、それによって明るくなって、外に出ようという気持ちになるのは私にとっては、すごい効果」と話されていました、

メイク道具については、考案者の大石さんは、視覚障害者に道具は扱いづらく、指であれば点字訓練を行っている方などは指先の感覚が繊細なのではと思い、メイク方法を試行錯誤されたそうです。

私は指導も怖いのかなぁと見ていましたが、伝える様子も大阪弁を交えながら「そうそう、こちらのほうが…」など丁寧に指導されていました。

テレビでは数人の女性のインタビューがあり、3年前に失明した40代の女性は、初めてこのメイク法を訓練し、一か月後には美しいメイクが、ご自分一人で出来るようになっていました。
指導前は、眉を描く事などは、他人のメイクに慣れていない家族の手を借りねばならなかったそうです。

また、沖縄から大阪居住した20代の女性(片眼は見えていたも3年前に失明)は、失明当時は、もう二度とメイクは出来ないと思っていたそうです。
メイクに出会って、前向きになり故郷を離れて一人暮らしを始め、今は美容関係の会社に勤めて、盲導犬との暮らしや余暇を楽しむ様子もありました。

また、生まれつき全盲で九州の筑紫野市在住の60代の女性のインタビューもありました。
「自分の母がメイクをしていて、いいなぁと憧れを持っていたが、まさか自分自信でできるとは思っていなかった」と言われてました。
その方の旦那様は「以前は私なんて、と後ろ向きの発言があったが、この頃は感じられない」とメイクの効果を話しています。娘さんと親子で新しい化粧品を探しに行く様子もありました。 

私は仕上がりも、外に出るなら恥ずかしくない程度の化粧なのかと思っていましたが、配色が、とてもきれいで上品です。皆さま本当にとても美しく、表情がはっきりと現れ、自分をしっかり持っておられる印象に見えました。メイクって凄いですね。その効果も凄いです。

高齢者向けの介護施設でも、認知症予防にとメイクが注目されていますが、鏡を使わない化粧法「ブラインドメイク」も、ますます広がって欲しいと思うきみ子でした。
佐賀の眼科で診療するところがあるかは不明です(ネット検索では見つけられなかった)。

この放送は9月1日17:29迄は、Tver ティーバーというサイトでインターネット配信がありますので是非ご覧ください。

https://tver.jp/episode/48039707
BS-TBS 夢の扉 8月25日放送(9月1日17:29迄 Tverで無料配信中)  
Posted by てんとうむし at 14:16Comments(0)

2018年08月25日

九州盲女性研修会

九州盲女性研修会に参加しました。
こんにちは。ブログネーム:きみ子です。
8月も、残りわずかになりました。
学生時に、苦手な科目の宿題をせずに追われていた事など懐かしく思う頃です。

さて、九州盲女性研修会佐賀大会が先月7月29日と30日に行われ、
ボランティア参加いたしましたので、少し記載をしたいと思います。


パンフレットの写真。イラストは視覚連女性部会員さんの描いた絵


まずは、事前打ち合わせ。M会長、M先生およびボランティア数名で初日の会場の確認をいたしました。場所は、四季彩ホテル千代田館の2階です。
ホテルは床の段差は、ほぼなく、エレベーターも設置されています。
トイレは、この頃は複数回を曲がって入るものが多く、こちらもそのタイプでした。
宿泊のお荷物も想定されるため、混みあった中をご誘導になりそうだとか、座席の狭い中をどう誘導したら安全か、トイレへの誘導はどうすればスムーズか、など確認をいたしました。

当日は、直前に台風の来襲なども心配されましたが、九州各地から佐賀に集まってこられ、ご案内をすることができました。
アナウンスにもありましたが、視覚障害者で作る手作りの会であるとの事、毎年、九州各地で行われているのだと、しみじみいたしました。
研修の一部「人をもてなすときの立ち居振る舞い」では、おもてなしに関する所作や印象に関する講演があり、思わず背筋がピンと伸び、学んだことで、私の動きが少し上品になるのではと大変ためになる内容でした。

二部の「日頃差別を受けたことがありますか?感じたことがありますか?」では各々発表があり、聞いただけで、悲しくて苦しくて涙が出るような講演内容でした。
人権を大切にしようとか、障害者差別防止が叫ばれて効果は表れているようですが、
まだまだ油断はできない。もっと視覚障害のことを皆が理解してほしいと思いました。

二日目は佐賀維新博記念館と佐賀バルーンミュージアムの見学に同行いたしました。
初めに、私がご案内する地区の皆様に「今日担当します佐賀のボランティアのきみ子(仮名)です。ご案内をいたします。近くにいますので、何か困った事があったら教えてください」と、お伝え出来たのですが、このひと声で私も質問を受けてのご案内がしやすくなり、とても良かったです。会場の市村記念体育館の由来もお話ししていたのですが、その事で後の誘導も「あ、ここ体育館だった所ですもんね」などと誘導しやすくなりました。

佐賀維新博記念館は、今年の春頃もボランティアで訪問いたしましたが、その時より
椅子の設置が増えていたり、施設スタッフさんも、より明るい笑顔が増えていたように思いました。展示内容も佐賀に関する事なので、九州各県から来られた皆様には、
佐賀の歴史に触れていただいて喜んで頂けたように思います。県木のクスノキもご誘導する途中に植えてあり、実際に触って、葉っぱの匂いや形を確かめられる方もおられました。
県立図書館や県庁、お濠や郵便局も近くにあり情景等をお伝え出来ました。

次に訪れた、佐賀バルーンミュージアムは、主にお土産の買い物を楽しまれた方が
多かったようです。施設内に様々なお土産があるのですが、「佐賀っぽいものは?」「佐賀限定のグリコ商品はあるの?」など
次々に質問があり、次々にお調べしてお答えしました。
むかし羊羹と通常の羊羹の食感の違いなど、知っている事もお話しできました。
佐賀錦の商品もありました。さすがの伝統工芸品でちょっと値段が高いのと包装でされていると、どのような商品が分かりにくいためご説明いたしました。

その後、閉会となりました。皆様との別れが惜しいような、沖縄大会も見てみたいような、温かい言葉をたくさん頂いて嬉しいボランティアとなりました。

そして。。もう少しご誘導も上手になりたい、佐賀のお土産も、もっと詳しくなりたいな~と、思うきみ子でした。  
Posted by てんとうむし at 11:57Comments(0)