スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新の無いブログに表示されています。
新しい記事を書くことで広告が消せます。
  
Posted by さがファンブログ事務局 at

2018年12月29日

折り紙のランドセル

みなさん、こんにちは。てんとうむしの梅崎です。
先日、ロービジョンの利用者さんから、4月に小学校へ入学する南の娘に、折り紙で作られたランドセルをいただきました。ランドセルはマグネットで開閉式になっていて、中にはノートや消しゴムも入っていました。もちろん、それらも折り紙などで作られたものです。ノートにはさっそく物語を書きはじめていました。

(折り紙のランドセル、ノート、消しゴムの写真)

利用者さんは、折り紙教室に通われているそうですが、とても細かい作りでまるで本物!思わず背負いたくなる可愛いランドセルでした。


(手のひらサイズのランドセルの写真)

今年も皆様には大変お世話になりました。学ぶことがたくさんあって、本当に充実した一年でした。これからも皆様のお力になれるよう頑張ります。2019年が皆様にとって幸せな一年になりますように。  
Posted by てんとうむし at 10:24Comments(0)

2018年12月28日

12月22日(土)にみないろ会の研修会の講師をさせてもらいました。

こんにちは。視覚障害者支援部てんとうむしの南奈々です。
今日は朝から雪が降っていました。私にとっては今年の初雪でした!
もう気づけば年末。『平成』最後の大晦日になりますね。
新しい元号はどんな名でどんな漢字になるのでしょうね。

さて、12月22日土曜日にみないろ会(バリアフリー映画を作る会)で、サポーターさん方の視覚障害についての勉強会の講師を担当させていただきました。
みないろ会は、佐賀でみんなでバリアフリー映画を作成したり、上映会をしたり、機材購入のための募金集めを行ったりしています。
その中で、上映会に参加くださる視覚障害者の方のサポートに不安があるという声を受け、研修をすることになりました。
研修会には15名のメンバーが集まり、座学で視覚障害についての講義をうけたり、ロービジョンの状態を体験するゴーグルをつけて視覚障害の状態を体験しつつ、2人1組になって誘導の体験もおこないました。
その時の様子を、佐賀新聞さんが取材してくださったので、以下に貼り付けます。
年明けには、作製した映画の上映会も開催される予定。
てんとうむしでも、作製にも関わらせていただく予定です。
また、ご案内できればと思っています。


上映会前に視覚障害体験 バリアフリー映画製作の会

研修会でみないろ会のサポーターさんたちがロービジョン体験ゴーグルをかけて誘導練習を行っている様子。

 県内の福祉に興味がある人や映画愛好家で構成し、バリアフリー映画を製作する「みないろ会」(森きみ子会長)は22日、来年佐賀市で行う上映会に向けた研修会を開いた。メンバー15人ほどが参加し、座学と体験で視覚障害に対する学びを深めた。

 歩行訓練士・視覚障害生活訓練等指導員の南奈々さん(38)は、市立図書館で視覚障害について説明。視覚障害のある人が、触覚や聴覚などの情報を頼りにしていることや、移動を支援する際の注意点などを伝えた。

 上映会を行う佐賀市のシアター・シエマでは、施設の入り口から上映会場までの誘導の仕方を学んだ。2人一組となり、1人はメガネを掛けて目が不自由な状態を体験し、パートナーは「段差あります」「階段終わりです」などと声を掛けながら誘導した。

 南さんは「幅や高さ、地面などの状況説明しながら、相手の表情を見て誘導して」と呼び掛けた。

 最後に、来年の上映会で上映するドキュメンタリー映画「ひいくんのあるく町」を鑑賞し、音声ガイドを制作する際に情報が必要な箇所を確認した。

 研修に参加したメンバーの山下明子さん(58)は「座学で自分が見た物を伝えることでは気づきが多かった。メガネを掛けた体験では、階段の上りより、下りの方が怖かった」と振り返った。

 森会長(64)は「支援する側とされる側がお互いに知り合うための勉強会。当事者の支援してほしいところを知ることができた」と話した。

 同会は現在、映画製作に必要な機材購入のための募金活動を行っている。目標の100万円に向け、来年1月末まで募集する。
  
Posted by てんとうむし at 12:15Comments(0)

2018年12月16日

福祉体験授業 その2

サウンドテーブルテニス体験について

みなさん、こんにちは。てんとうむしの梅崎です。
福祉体験授業その1 のブログの続きです。

場所を体育館に移していよいよサウンドテーブルテニス体験。もちろん、その時の移動中も5年生の男児が
「段差がありますよ。右に曲がってそのまままっすぐです。」
など、しっかり状況説明してくれました。他の児童も卓球台を出したり椅子を運んだり、素早く並んで座ったり、児童らは今自分にできること、しなければならないことを自ら探しだし、先生に指示をされるわけでもなく率先して行動していきます。

あっという間に準備が終わると、まずは当事者の方と男性教諭とでラリーのお手本。サーブの時は球を台の上に置き、
「いきますよ」
のかけ声の後に打ちます。球を打つときはラケットで台をこすりながら打ちます。この、こする音が打ったという合図になるそうです。

体験は、まず4年生からスタートです。今回、アイマスクはつけませんでしたが、一人ずつ順番に当事者の方とラリーをしました。中には恥ずかしがる児童もいましたが、やってみると笑顔になっていました。ラリーが続くと、つい勝ちたい気持ちが出てしまい、ちょっと強く打ったり、それを強く打ち返されたりして盛り上がりました。

「目をつぶってやってみよう!」(4年男児)
と言って、音だけを頼りに体験してみる児童もいました。音に集中してラケットを振っても、空振りをしてしまい、難しいなぁとつぶやいていました。

次は5年生。ラリーが続くと、
「おぉー!」
「わぁー!」
と歓声が上がったり、思わず拍手をしたり、見ている児童も身を乗り出していました。

30数名全員のラリーが終わると、体験を振り返って感想を発表しました。

「体験を通して、目が見える人も見えない人も、感じることや心の中は同じで、あまり差はないと感じた」(4年男児)
「一緒に卓球をして、目が見えなくてもスポーツができると知った」(5年男児)
終了後、4年生から順に一人ずつ握手をして教室に戻りますが、その間も5年生はテキパキと卓球台を片付けていました。

自ら考えて行動できる力に感心させられることばかりでした。こんなに充実した一時間。今後、児童らが生きていく中できっと役に立つ日が来ると信じています。
  
Posted by てんとうむし at 10:02Comments(0)

2018年12月16日

福祉体験授業 その1

みなさん、こんにちは。てんとうむしの梅崎です。

先日、娘の通う小学校で4・5年生の福祉体験授業がありました。当事者の方をお招きしてのサウンドテーブルテニス体験ということで、学校にお願いしてその様子を見学させてもらいました。

5年生の児童が校長室に講師の先生をお迎えにきました。

「5年の~~です。~~さんを迎えにきました。2階の多目的室にご案内します。」と言うと、(手引きは同行の方ですが)

「左にターンしてください。今から階段です。右に曲がってまた階段です。」とスムーズに状況説明をしていました。事前にアイマスクをつけて箸を使ってみたり、階段の上り降りを体験していたそうです。だから自然と言葉が出てきたのでしょうね。

授業のはじまりは当事者の方の体験談。盲導犬を飼っていた頃の話、仕事の話など、時折クイズを出されたりとても楽しそうでした。どの児童も深く頷いたり、時には声を出して積極的に答えたり。

国体の50メートル走で獲得された金メダルを見せてもらうと
「うわー!」
と歓声が上がりました。

そして次は質問タイム。

バッグの中から盲導犬の写真やメダルを出される様子を見ていて、どうしてすぐに中身がわかるの?と思ったのでしょうね。
「バッグの中身はどうやってわかるのですか?」(4年男児)と一番に質問が出てきました。

「自分で準備をする時に、このポケットには何を入れると決めながら、手の感覚で準備をするからわかる」との答えを児童らは頷きながら聞いていました。その他にも、「ご飯を食べる時は箸などがどこにあるのかわかるのですか?」(5年男児)、

「点字を覚えるのにどれぐらいの時間がかかりますか?」(4年男児)など、短い時間の中でしたがどんどん質問が出てきて、一つひとつ丁寧に答えてくださいました。中でも印象に残ったのは
「私はアイマスク体験の時、階段がとても怖かったです。怖いと感じることはありますか?」(5年女児)という質問。体験をしていたからこそできた質問ですね。

「初めての場所は怖い時もある。でも訓練をすればなんとかなる!」との答えには、児童らへのメッセージも込められていたように感じました。

“人間、諦めなければいつか必ず成功する!”
“疲れた時は頑張らなくていい。休むことも大事。そして、家族・先生・友人など誰かに相談しよう!”
“視覚障害者に限らず、車椅子の人、高齢者など、困っている人を見かけたら、一言でもいいから声をかけてほしい!”
“とにかく優しい人になってほしい!”

心に響くメッセージがこんなにたくさんあって、とても充実した時間でした。校長先生も、「児童らの心に届くメッセージをこんなにたくさん聞けて、本当にとてもいい時間だった」とおっしゃいました。

すべての話が終わり、はじめに案内してくれた児童がまとめの感想を述べました。

「目が見えないと、こんなにたくさん大変なことがあるんだと知ることができた。もし、自分がそのような人と出会った時は、自分から声をかけて手助けをしたい。」(5年男児)

きっとしてくれるはずです。彼だけでなく、ここにいた30数名の児童みんながきっと同じことを思っていたはずです。


次回、“サウンドテーブルテニス体験について”です。
  
Posted by てんとうむし at 09:59Comments(0)